夫婦はひとつではありません。夫と妻とは別々のものです。それがごちゃまぜに住んでいます。まずは、夫と妻というのは「個」であるということをあえて自覚してみてください。
子ども部屋を夫婦の寝室に
さてデータによると、子どもが巣立つと、子ども部屋が夫か妻の寝室まだ少ないかもしれませんが、それを狙っている段階でになることが多い。どちらかが部屋を移り夫婦別室となるわけです。
50代だとまだ少ないかも知れませんが、それを狙っている段階で考えるのがコツです。
単純に片方が空き部屋に移ると、1階と2階に夫と妻が分かれることもあります。そうすると気配が伝わりません。何か異変があった時に駆けつけることができません。これが隣同士の別部屋で寝ていれば、壁をトントンとすれば、何か異変があったとわかるはずです。
別室で最悪、命を落とすこともあるというシリアスな話です。
なぜ夫と妻は家庭内別居をするのか?愛情の有る無しなどということでもない。なんと、実際は冷暖房のことが大きいのです。全く冷房を受けつけない妻と暑がりでしょうがない夫がいたら、いわゆるクーラー“戦争“が起きます。「温度差」です。さらに「時差」の問題があります。
夫は早く寝て早起き、妻は韓国ドラマや、夜のテレビドラマを見てから寝る。寝たとたんに夫が起きる。しかもお互いの寝言やいびき、さらには歯ぎしりの「騒音」。それなら別々に“家庭内別居“しようとなる。
一緒の寝室だとストレスになる、部屋が離れすぎると命にかかわる。
これをどう解決するか。実はLDKにも夫と妻各々の居場所と居心地についても同様の問題が潜んでいます。こちらのサイトでご紹介していきたいと思います。
夫と妻、ひとつの寝室を2つに
夫婦の寝室には、快適な室温の「温度差」や「時差」、いびきや歯ぎしりなどの「騒音」、たくさんの問題も“横たわって“います。
だからといって夫と妻とが別室で寝ると、夜中に突然どちらかが苦しみ叫んでも相手に届かない恐れがあります。2つの相反する問題に提案するのが、「夫/婦寝室」です。夫婦の寝室を隣同士に配置し、間を壁ではなく開閉可能な引き戸で仕切ることです。しっかりした木製の引き戸を締め切れば光は漏れず、いびきなどの音もかなり軽減できます。
それでも互いの気配は感じられるので、どちらかに異変があった場合には気付きやすいのです。
まずは思い切って、この「引き戸で分けた寝室」を提案。すると「考えてもいなかったけど名案だ!」と喜んで採用するご夫婦がけっこういます。もちろん「うちは特に不便はないので同室でいいです」という場合もあり、バツが悪いこともあります。が、どちらかが後からこっそり分けたいと言ってくることもあるのです。
夫婦の“領域“をはっきりさせれば、夫は床の間に刀を置いたり、妻はヨーロッパの貴族のような天蓋付きベッドにしたりと、それぞれの趣味を存分に反映させられます。実際には頭の部分の引き戸だけを閉じて寝るパターンが多いのです。引き戸を閉じるのは喧嘩をしたか、どちらかが風邪をひいたときぐらいで、気付けば開けっ放しということもあります。
何よりも「いつでも閉じられる」ということがストレスをなくし、安心感につながっているのです。