ことわざ格言【あ】

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ことわざ格言
  1. あいえーあいた
      1. 合縁奇縁・あいえんきえん
      2. 愛多き者は貼ち法立たず・あいおおきものはすなわちほうたたず
      3. 愛屋鳥に及ぶ・あうおくうにおよぶ
      4. 間が遠なりゃ契りが薄い・あいがとうなりゃちぎりがうすい
      5. 相碁井目・あいごせいもく
      6. 挨拶は時の氏神・あいさつはときのうじがみ
      7. 愛想も小想も尽き果てる・あいそもこそもつきはてる
      8. あいた口に戸はたたぬ・あいたくちにとはたたぬ
      9. 開いた口へ牡丹餅・あいたくちへのぼたんもち
  2. あいてーあかい
      1. 相手のない喧嘩はできぬ ・ あいてのないけんかはできぬ
      2. 青菜に塩・あおなにしお
      3. 相手の持たする心・あいてのもたすこころ
      4. 青は藍より出でて藍より青し・あおはあいよりいでであいよりあおし
      5. 逢えば五厘の損がいく・あえばごりんのそんがいく
      6. 仰いでつばをはく・あおいでつばをはく
      7. 青葉は目の薬・あおばはめのくすり
      8. 仰いで天に愧じず・あおいでてんにほじず
      9. 赤い信女が子をはらむ・あかいしんにょが子をはらむ
      10. あおち貧乏・あおちびんぼう
  3. あかい-あきな
      1. 赤いは酒の咎・あかいはさけのとが
      2. 赤子の手をひねる・あかごのてをひねる
      3. 垢も身のうち・あかもみのうち
      4. 明るきゃ月夜だと思う・あかるきゃつきよだとおもう
      5. 秘高く馬肥ゆ・あきたかくうまこゆ
      6. 商い三年・あきないさんねん
      7. 商い上手の仕入れ下手・あいないじょうずのしいれべた
      8. 商いは牛の避・あきないはうしのよだれ
      9. 商い店は古いがよい・あきないみせはふるいがよい
      10. 秋茄子嫁に食わすな・あきなすはよめにくわすな
  4. あきの-あくじ
      1. 秋の日は釣瓶落し・あきのひはつるべおとし
      2. 諦めは心の養生・あきらめはこころのようじょう
      3. 秋葉山から火事・あきばやまからかじ
      4. 商人と屏風は直ぐには立たぬ・しょうにんとびょうぶはすぐにたたぬ
      5. 商人の空誓文・あきんどのそらせいもん
      6. 商人の元値・あきんどのもとね
      7. 商人は損をしていつか倉が建つ・あきんどはそんをしていつかくらがたつ
      8. 悪妻は百年の不作・あくさいはひゃくねんのふさく
      9. 悪事千里を走る・あくじせんりをはしる
  5. あくじ-あこぎ
      1. 悪女の深情け・あくじょのふかなさけ
      2. 悪銭身に付かず・あくせんみにつかず
      3. 悪に強ければ善にも強し・あくにつよければぜんにもつよし
      4. 悪の裏は善・あくのうらはぜん
      5. 悪の報いは針の尖・あくのむくいははりのさき
      6. 悪の易きや火の原を燎くが如し・あくのやすきやひのはらをやくがごとし
      7. 悪は一旦の事なり・あくはいったんのことなり
      8. 開けて悔しき玉手箱・あけてくやしきたまてばこ
      9. 上げ舟に物を問え・あげふねにものをとえ
      10. 阿酒が浦に引く網・あこぎがうらにひくあみ

あいえーあいた

合縁奇縁・あいえんきえん

人の交わりでお互いの気心が合う合わないは、みな不思議な縁によるものだ。
人の好き好きは、他人にはわからないということ。

愛多き者は貼ち法立たず・あいおおきものはすなわちほうたたず

あまりに情愛が深く、人情に流されると、きめられたことが規則どおり行なわれなくなる。

愛屋鳥に及ぶ・あうおくうにおよぶ

自分が愛している人のためには、その人の家の屋根にと
まっている鳴さえも大事にし、かわいがるようになるも
のだ。「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」「ぼうずにくけりゃけさまでにくい」の反対。

間が遠なりゃ契りが薄い・あいがとうなりゃちぎりがうすい

→去る者は日々に疎し(さるものはひびにうとし)

相碁井目・あいごせいもく

勝負ごとは、同じくらいの力の人もいれば、はじめから大きな差のある人もいる。
どんなことでも、上下ではひどいひらきがある。

挨拶は時の氏神・あいさつはときのうじがみ

喧嘩やいい争いをしてどうしようもないとき、間に入ってうまくどりなしてくれる人の意見はすなおに聞き入れるほうがよい。挨拶は仲裁の意。

愛想も小想も尽き果てる・あいそもこそもつきはてる

ものもいえなくなるほどあきれてしまい、いやになること

あいた口に戸はたたぬ・あいたくちにとはたたぬ

→下種の口に戸は立てられぬ

開いた口へ牡丹餅・あいたくちへのぼたんもち

なんの努力もしないで、ものごとがひじょうに運よくいくこと。

あいてーあかい

相手のない喧嘩はできぬ ・ あいてのないけんかはできぬ

どんなに喧嘩が好きな人であっても、相手のない喧嘩はすることができない。
喧嘩をするなといういましめ。

青菜に塩・あおなにしお

いままですごく元気だったのに、急に元気がなくなってしまうこと。

相手の持たする心・あいてのもたすこころ

相手の接し方しだいで、こちらの心の持ちようも変わってくるものだということ。

青は藍より出でて藍より青し・あおはあいよりいでであいよりあおし

自分が教わった先生よりすぐれた研究をしたり、身につけること。
弟子が師よりまさること。

逢えば五厘の損がいく・あえばごりんのそんがいく

知った人と会ったとき、必ずなにかといって出費することが多い。

仰いでつばをはく・あおいでつばをはく

→天に唾す(てんにつばきす)

青葉は目の薬・あおばはめのくすり

本を読んだり、仕事をした後で、目がつかれたときは青葉に目をやると、すっきりしてつかれがとれる。

仰いで天に愧じず・あおいでてんにほじず

自分の心に少しもやましいことがなければ、なにかものごとが起きたときでも落ち着いていられる。

赤い信女が子をはらむ・あかいしんにょが子をはらむ

夫をなくした妻が、お腹に子どもができること。信女は女性の戒名。「赤い信女」とは亡夫の戒名と並べて墓石にきざみ、生者であるしるしに朱を入れたもの。

あおち貧乏・あおちびんぼう

どんなに扇であおぎたてても、身にまといついてて、抜け出すことのできない貧乏。

あかい-あきな

赤いは酒の咎・あかいはさけのとが

顔が赤いのは酒を飲んだせいであって、私が悪いためではないという、酒のうえでのことば。

赤子の手をひねる・あかごのてをひねる

力の強い人がいものごとにさからう力のない弱い人をいじめること。

垢も身のうち・あかもみのうち

垢ももとは体の一部分なのだから、風呂に入ってあまりていねいに体を洗わないでもよい。

明るきゃ月夜だと思う・あかるきゃつきよだとおもう

ものごとが起こるには、いろいろ原因があるのに、たったひとつしかないと思いこんでいて、他のことは考えつかないこと。

秘高く馬肥ゆ・あきたかくうまこゆ

秋の空は青く澄んで気持ちがよい。こんなときは体も元気になり、食欲も盛んで、心身ともに健康になる。

商い三年・あきないさんねん

商売ははじめてからしばらくたたないと、順調にいかない。秒益をあげるようになるには三年ぐらいかかる。

商い上手の仕入れ下手・あいないじょうずのしいれべた

客扱いがうまくて、ものがよく売れても、もとになる仕入れがへたでは、いくら売れてももうけは少ない。

商いは牛の避・あきないはうしのよだれ

商売は、一時に大もうけしようと思わず、牛のよだれのように休むことなく、気長にやることが大切だ。

商い店は古いがよい・あきないみせはふるいがよい

ものを買うときは、なるべく信用のおける古い店で買ったほうがよい。

秋茄子嫁に食わすな・あきなすはよめにくわすな

秋ナスは味がよく、ひじょうにおいしいが、種がないことから、嫁に食べさせると子どもができなくなるといわれている。また、姑が嫁を憎んで食べさせないことにもいう。

あきの-あくじ

秋の日は釣瓶落し・あきのひはつるべおとし

秋の日は、まだまだ明るいと思っているうちに急に暗くなり、ひじょうに暮れるのがはやいということ。

諦めは心の養生・あきらめはこころのようじょう

くだらないことをくよくよ考えるのは体によくないので、きっぱりとあきらめたほうがよい。

秋葉山から火事・あきばやまからかじ

人にまちがいのないように注意しておきながら、自分でそのまちがいをしてしまうこと。秋葉神社は防火の神をまつる。【類】火消しの家にも火事。

商人と屏風は直ぐには立たぬ・しょうにんとびょうぶはすぐにたたぬ

商売をするには正直だけではうまくいかない。多少いやなことがあっても我慢しなければいけない。

商人の空誓文・あきんどのそらせいもん

商人は、自分のもうけやとりひき上のかけひきでうそをいったり、約束を守らなかったりする。

商人の元値・あきんどのもとね

商人がものを売るときは、どんなときでももうけを考えているので、そのもとの値は信用できない。

商人は損をしていつか倉が建つ・あきんどはそんをしていつかくらがたつ

商人は、損したといっても、もうけは必ずとっており、いつのまにか金持ちになって倉をたてるほどになる。

悪妻は百年の不作・あくさいはひゃくねんのふさく

心がけの悪い要をもらうと、自分の一生が不幸になるばかりではなく、子孫の代まで悪い影響をおよぽす。

悪事千里を走る・あくじせんりをはしる

悪いうわさやよくない行ないは、すぐに遠くまで知れわたってしまうものだ。

あくじ-あこぎ

悪女の深情け・あくじょのふかなさけ

顔だちのよくない女ほど愛情がこまやかでしっと深く、男にとってはむしろありがた迷惑となる。

悪銭身に付かず・あくせんみにつかず

勝負ごとなどで楽をしてもうけた金は、すぐにつかってしまって後にのこらないものだといういましめ。

悪に強ければ善にも強し・あくにつよければぜんにもつよし

ものすごくよくない行ないをするような人が、いったん心をあらためれば、すぐれた行ないをする。

悪の裏は善・あくのうらはぜん

どんなことにも表裏がある。悪いことばかりは続かず必ずよいことがやってくるものだ。

悪の報いは針の尖・あくのむくいははりのさき

よくないことをすれば、必ずめぐりめぐって自分の身に戻ってくるものだ。

悪の易きや火の原を燎くが如し・あくのやすきやひのはらをやくがごとし

悪い行ないやうわさはそのままに放っておくと、どんどんひろがっていって大きくなる。

悪は一旦の事なり・あくはいったんのことなり

悪いことはほんの一時はうまくいくが、そう長続きはしないものだといういましめ。

開けて悔しき玉手箱・あけてくやしきたまてばこ

自分が期待していたこととなかみがまるでちがうので、がっかりしてしまうこと。

上げ舟に物を問え・あげふねにものをとえ

人にものをたずねるときは、忙しい人や急いでいる人には聞かないほうがよい。ていねいに教えてはくれない。

阿酒が浦に引く網・あこぎがうらにひくあみ

多少悪いことをしても人にわからないが、あまり回数が多くなると人に知られてしまうこと。また、欲深いことにもいう

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